ご冥福をお祈りいたします
小生の師匠の奥様が昨日の夜お亡くなりになりました。心からご冥福をお祈りいたします。
小生の師匠の奥様が亡くなられました。奥様は主に海外の絵本の翻訳を本業とされており、ペンネームを書けばかなり沢山の方が「ああ!うちにもあるよ」というくらい有名な方です。それがここ3年乳癌に冒され、元の乳癌は切除したものの骨髄に転移。医者からも「他の場所に転移しないように骨に封じ込め、ペインコントロールをする他にない」と言われていました。
小生は師匠の奥様に直接お会いした事はありません。と言うのはお二人はお二人とも生粋のクリエイターで仕事の為に別居していたからです。師匠は東京の世田谷に、奥様は横浜の緑区に本拠を構えて活動されており、時折師匠が横浜に行った時に電話でお話しする程度でした。とても理知的で素敵な声の方で、こちらがお世話になっているのに「主人がいつもお世話になっていますね」と声を掛けられて恐縮した覚えが何度もありました。そして発病、入院したのが今年に入ってからでしたが、病気の進行は遅く、その時がいつ来るかは医師さえも判らないとの事でした。それが一昨日、新海誠監督の『雲のむこう、約束の場所』を一緒に観る約束をしていたのが「病院から連絡があったから行けなくなった」と師匠から連絡がありました。個人的にはどうもこう言う時には変な勘が働く時が有り、「あ、もう駄目かな…」と思いましたが言葉にはせず、「新海監督の作品は
DVD
も必ず出ますから奥様の看病に専念して下さい」と言って電話を切りました。そして昨日22時35分(携帯電話の通話記録)に胸騒ぎがしたので師匠の携帯に電話を入れたところ「ちょうど今携帯メールを打とうとしていたところ」と言うお話。聞けば10分ほど前に奥様が他界されたと話してくれました。師匠はアングラとは言え第一線のクリエイターとして活躍していたのですが、奥様の発病と共に看病の為に会社を休眠、その後は奥様の看病一筋で財産も殆ど食いつぶし、世田谷の事務所も人手に渡りました。主催者も母親が闘病中でお金がなく、話を聞く以外に何の協力も出来ませんでした。強いて言えば、母が他界した後、床ずれ防止用の道具を差し上げた事、師匠が世田谷から引っ越すのにレンタカーを借りて車を出した事ぐらいです。
師匠と奥様の間には勿論長い長い時間があったのですから、色々とあったと思います。ですが、奥様は晩年師匠を捕まえては「貴方は一体何をしたいの。もう時間がないんだから本当にやりたい事に集中したら…」と口癖のように言っておられたそうです。同じクリエタートしての、それは心からのエールだったのではないかと今では思います。奥様のご冥福を心からお祈りいたします。
注意)
師匠の奥様のご冥福をお祈りするため本日はレビューをお休みいたしいます。悪しからずご了承下さい。
Posted: 水 - 11月 24, 2004 at 11:32 午後