やっと追いついた


まあ GUNDAM って名前を出せば取り敢えず観てもらえますが…。

『Wolf's Rain』のレビューがやっとリアルタイムに追いついた。このサイトを公開した時、Animation Daily Review は『LAST EXILE』と『Wolf's Rain』の二つを追いかけると決めていたし、もしかしたら『Wolf's Rain』は間に合わないかも知れないと思っていたので正直ほっとしている。考えて見れば『LAST EXILE』は GONZO、『Wolf's Rain』は BONESと、現在のTVアニメーション業界を引っ張る二社の作品を追いかけていた訳で、この一ヶ月ほぼ毎日どちらかの作品を見ていたが、結構楽しかった。どちらもアニメーションオリジナル、(『Wolf's Rain』はマガジンZで連載中だが、アニメの方が先行しており、原作と言う訳ではなさそうである)そしてどちらも若い会社であるがゆえに、何か新しいものを作ろうと言う気概に満ちた作品だと思う。

現在のアニメーション作品はその殆どに原作があったり、元がゲームだったり、あるいは二番煎じだったりするものが多く、オリジナルを世に送り出す所が減ってしまっている。そう言う意味で両者ともアニメーション業界では貴重な存在だと思う。ガンダム、マクロス、サイボーグ009、キカイダー等々、我々の世代(歳がばれるなあ(^^;)から見ればいつまでそのネタにしがみついているんだ、と言いたくなる。特にガンダムとマクロスに関しては登場するメカがガンダムでありバルキリーだと言うだけで、内容的には別の題名がついても全然おかしくない内容である。確かにガンダム、マクロスの名前を見れば取敢ず昔からのファンは見てくれるだろうが、そう言うファンの目は厳しいだろう。個人的にはガンダムにしてもマクロスにしても、どの後発番組も一作目を越えられていないと思っている。と言うか、『ガンダム』『マクロス』と言う名前を出した時点で一作目に負けていると思っている。これらのブランドにすがらないと企画が出せないほど自信がないのか、それとも企画を見る側が判断の出来ない人間なのか(多分後者だろう)どちらだろうと思ってしまう。故にこの名がつく作品はこれからも基本的にレビューしないつもりでいる。

極め付けはTBSで放映の決まった『セーラームーン』の実写版だ。「あれ、実写でやるの?気持ち悪りぃ」と言うのが第一印象である。Yahoo の掲示板では「自主製作の映画の様になるのではないか」「コスプレマニアのヲタク共は喜ぶだろうけど」と言う発言が目を引くが、結果としてコスプレマニアすら喜ばないかも知れない。マニア、いわゆる"大きなお友達"の目は厳しい。そして子供の目はもっともっと厳しい。現代の巨匠、宮崎駿監督も常に子供の目を意識するとどこかで書いてあった。ともかくかなりのレベルに達しない限り、「こんなもんかい」で終わる可能性は大きい。原作、そしてアニメを超える水準を達成しないと納得してもらえないだろう。しかし TBS は製作を発表したのだし、お手並み拝見である。やるなら巨額の費用と優秀なスタッフと優れた俳優を起用して出し惜しみなしで作るべきだ。金に糸目をつけず、現在の映像技術を駆使すれば出来ない事など殆どない。スクエアが映画化したフルCGの『ファイナルファンタジー』を観れば(あの作品は間違いなく失敗作だけれど)、キャストですらかなりのクオリティーでCGで出来てしまう。要はお金と優秀なスタッフが揃っていさえすればかなりのものが作れるはずだ。しかし現在の TBS にそこまでの甲斐性があるとも思えないけれど。

ともかく『LAST EXILE』『Wolf's Rain』の様な追っかけ我意のある作品がもっと増えて欲しいと思う。追いかけるのが大変なぐらいに。そしてまた「やっと追いついた」と言えるように。単に原作が売れてるからアニメ化するとか、かわいい女の子いっぱい出しゃいいんだとか、前作が売れてるからいいんだと言う現在の状態から早く脱却して欲しいと思う。夏の新番組は殆どがかわいい女の子路線で、かなりがっかりしている。Daily Review でも書いたが、RADIX の『ダイバージェンス・イヴ』がもしかしたら面白いか・も・と言う感じではあるが、特に世界観で必然性が無い部分が多く、二話以降かなり頑張らないと、「そう言えばそんな作品もあったなあ〜」となってしまうだろう。RADIX は若い会社だし、HP を見ると自分たちの手で新しいアニメを作りたい、と言う理念を掲げており、その気概を買いたい所だが…。

Posted: 火 - 7月 8, 2003 at 05:36 午後