ガンダム SEED


う〜ん、もうそろそろやめたら? って気も…(^^;。

前のコラム、『やっと追いついた』でガンダムとマクロスの事を書いたら反響が大きかった(と言うか嫌われた)らしく、コラムを発表してから hit 数の伸びは今一つである。だからと言う訳ではないが、コラム『Windows と Mac OS X と Linux』で紹介した友人が『ガンダム SEED』の DVD Vol.1〜4 を貸してくれた。一枚に4話入って中々お得な DVD である。彼がいうには『ガンダム SEED』は名作だそうで、「そんなに毛嫌いしたもんでもない」と言う事だろう。小生が『ガンダム』『マクロス』と聞いただけで録画予約から外すのに対して、彼は反対に『ガンダム』『マクロス』と聞くと取敢ず見て見る主義である。確か『ガンダム』のシリーズは一通り見ていたと思う。折角貸してくれたのだからと言う事で、早速1枚目の DVD を見て見た。

正直言って「企画の時苦労しただろうなあ」と言うのが第一印象だった。生粋のガンダムファン(と言うかマニアか)なら「うんうん(^^)」となるだろう凝った設定となっている。主人公のキラ・ヤマトがガンダムに乗り込むのが偶然と言う所から、戦いに巻き込まれて行く所、コーディネーターの存在、宿敵になるかどうかはともかくちゃんと仮面をして特別なモビルスーツに乗る適役がいるし、ガンダムのビーム兵器がモビルスーツが持つには非常識なものな所まで、初代ガンダムの要素がそれと分かるように取り入れられているし、ガンダムを動かすのに OS がいったり、地球軍側の結束が一枚岩でなかったり、ヒロインを張れる女性が複数、しかもタイプの違う女性を準備したりと新しい最近流行の要素もちゃんとはいっている。親友が敵側にいるのも新しい設定だ。好きな人は好きだろうなあ、確かに。かくいう小生も、もしこの作品に『ガンダム』と言う名前がついてなかったら絶賛したと思う。掴みも OK だし。

「だったらレビューしろよ」とお怒りの言葉が飛んできそうだが、ともかく4枚の DVD を見て見る事にする。結果は近い内にコラムに書く事にするが、一番気になるのがこのガンダムの企画が本当に企画するサイドが望んで企画したか、と言う事である。テレビ局とかスポンサーとかサンライズ上層部の意向で作られたのではないのか(もしくはそう言う勢力をいやおうなく意識して作ったのではないか)、と言う事を判断したいのである。前から書いている通り、このサイトはクリエイターの方々を応援するのが目的である。で、小生の経験上、クリエイターの方々が一番困るのが、スポンサーやクライアントから提示される理不尽(?)な条件なのである。例えば TV局から「新しいアニメの企画を」と言う依頼があるのなら良いが「新しいガンダムの企画を」といわれるとそれだけで企画する側の縛りになる。新しいアイデアを出しても「これはガンダムに相応しくない」と来られると終わりで、やっぱり下敷きとして一作目の要素を上手く取り込む事が必要となる。それによって企画自体が一作目を越える事が難しくなるばかりか、視聴者から見ても良きにつけ悪きにつけ一作目の特徴を再認識させる結果となって、評価的にも一作目を越えるのが難しくなってしまう。

そう考えるとやっぱり「クリエイターに真っ白なキャンバスを」と言う事になってくるのである。この『ガンダム SEED』が真っ白なキャンバスにあえてガンダムを描いたのか、それとも最初からガンダムの下書きを描かれたキャンバスを渡されてしまったのか、(多分後者だと思うけれど)判断したい。その上で、「初代ガンダムを越えよう」と言う意気込みの元、企画を立てたと判断出来れば、遅ればせながらレビューの対象としたいと思う。「頑固だなあ」と思われるかも知れない。しかし、目先の収益ばかりを考え、新しい企画、新しい才能を育てる事を常に二の次にする社会の構造をいやと言うほど見せつけられた身としては、やはりクリエイターに結果として二番煎じを強要するレビューは書きたくないのである(それがどんなに優れた作品でも、である)。どうかご容赦戴きたい。

Posted: 日 - 7月 13, 2003 at 10:45 午後