OVA『羊のうた」第1章
「どんなにあがいても…どうにもなりはしないのよ」
前にも書いた通り、実はこの『積ん読解消連盟』で最初にレビューした
Animation 作品はこの OVA
版の『羊のうた』第1章だった。その後経済的にどんどん苦しくなって第2章を買ったところで遂に続きを買う事が出来なくなり、レビューが止まってしまっていた作品である。この度やっと続きを購入する余裕も出来たので全巻そろえてみたものの第2巻以前を完全に忘れてしまっている事に気付き、最初からレビューし直す事にした次第である。
冬目景先生の『羊のうた』は先生の代表作でストーリー的にはもう説明の必要を感じないのだが、簡単に説明しようと思う。主人公の高城一砂は何か自分自身も知らない理由で父親の友人である江田夫妻に育てられた。夫妻は彼を養子に迎えたいと思っているが、一砂自身はその踏ん切りもつかない。そんなある日、美術部で部活の友人である八重樫と話しをしている間に一砂は体調に異常をきたす。血に対する異様な反応、その苦しさに彼は気を失うのだが、その時夢に見た事をきっかけにもう無くなってしまったかも知れない生家を訪ねる。そこには自分の姉が一人で住んでいた。そして自分の家にまつわる数々の忌まわしい話を聞く羽目になる。自分の家系が吸血鬼と言って良い精神的な病を抱えた家系である事、発病を免れたらしい一砂を彼のために高城の家から隔離した事等。しかし彼は発病してしまった。同じ美術部に所属する八重樫、彼女の血に対する欲求をはっきり自覚した彼は「笑わない女は嫌い」と彼女を遠ざける。河辺で苦しむ彼の前に偶然現れた姉の千砂は一砂が生家を訪ねた際に渡した薬を何故使わないのかと問い、最後に自分の血を一砂に与えるのだ。「どんなにあがいても…どうにもなりはしないのよ」そう言って。
原作がどちらかと言えば淡々と話が進むのに対して、全4章と言う尺の中でコミックス7巻分と言うストーリーの重要部分を入れようと言う事からか展開にはスピード感が有り、どちらかと言えばサスペンス風の雰囲気に仕上がっている。きわめて個人的な意見を言えば折角脚本は良い出来だと思うのにの同じシーンが短時間の間に繰り返し使われている事、パースが狂っている絵が結構多い事が気になる。もしかしたら思ったほどに予算が確保できなかったのかも知れない。そうだとすれば、予算の配分は決して悪くないしプロデューサーやディレクターの苦労がしのばれる。後個人的には八重樫派なのでおまけで付いてきた八重樫のピンナップがお気に入りの主催者であった。
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OVA『羊のうた』第1章
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Posted: 水 - 12月
29, 2004 at 12:20 午前