OVA『羊のうた』第3章
「もっと…あたしの血を求めて」
血を求める高城家の奇病に心まで嘖まれる千砂と一砂。出口の無い迷路をさまよい歩くように二人は歩き続ける。OVA『羊のうた』第3章のレビューをお送りする。
「あたし達、もうどうにもならないのよ…」千砂の言葉に一砂は江田夫妻の家を出る決意を固める。発作を起こせば誰かを傷つける。勿論江田夫妻も例外ではない。勿論八重樫もだ。その思いが一砂に千砂との生活を決意させたのだろう。多少の荷物をとりに戻る一砂だったが、そこには江田のおばさんが待っていた。どうしているのか、病気の千砂を抱えてどうするつもりなのかと問い掛ける彼女に一砂は自分が発病したとはどうしてもいえなかった。自分たちの問題だ、ほおって置いてくれと。そう言うのが精いっぱいだった。家に戻って見ると水無瀬が来ていた。水無瀬は言う。千砂の具合が良くない。病院での検査結果も良くない。いつでも無償の愛と血を与えてくれた父を失った事が彼女の発作を頻発させている。薬で押さえ込んでも薬自体が千砂の心臓をむしばむと言う。一砂は問う。自分の血では駄目なのかと。しかし水無瀬はそれが出来るのならとうの昔に自分がしていると言う。家に戻った一砂は再び発作を起こすのだが、今回の発作は特に酷く、遂に一砂は千砂の首筋から血を吸うのだ。まるでそれを求めていたように。
全4章の中に原作7冊分のエピソードを入れるのには相当苦労しているようで、本当にポイントポイントだけを纏めた印象がある。また当然の事だが、展開は速い。冬目景先生の作品は淡々と進む作品が多い印象があるのだが、やはりアニメーションになった時点で別の作品になったと解釈するべきだろう。次回は最終章である。どう作品を結ぶのか、それに期待したい。
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Posted: 火 - 1月 18, 2005 at 01:57 午前