『灰羽連盟』第1話


「あなたがあなたの居た世界を思い出せない様に、この世界の誰も、あなたの事を覚えていないの。ここはそういう世界」

空を落ちる少女と美しい冒頭のシーンがあまりにも印象的なこの『灰羽連盟』は主宰者がこのサイトを始めた前後に放映された作品だから少なくとも2年以上の前の作品だが、放映時間がばらばらと変わった事で殆ど見る事が出来なかった作品である。DVD は全巻そろえてあったのに未開封と言う体たらく(笑)で正に『積ん読解消連盟』で取り上げるにふさわしい(笑)作品だ。
古びた建物に住み、背中には灰色の羽、頭には天子が付けているような後輪を持つ少女たちは「灰羽」と呼ばれている。ある日、一人の少女が異変に気付く。(恐らく)物置部屋に現れた繭に喜ぶ灰羽の少女達。繭が出来る事イコール新しい仲間が加わる事を意味する。空を落ちてきた少女はこの繭の中に居た。繭が出来た部屋の掃除を新しい仲間を迎えるべく済ませた少女たち。さっさとトンカチで(繭を)割る事を主張する者も居たが、そんな会話の最中に繭は羽化する。この世界に文字通り落ちてきた少女は古い言葉で言えば「ここは何処?私は誰?」と言う状態である。歓迎する灰羽達に戸惑う少女、彼女にレキと名乗る最年長らしい灰羽が空を落ちてきた夢の話を聞いて少女に「ラッカ(=落下)」と言う名前を付け、様々な説明をする。光輪(上手く付かないで補助を付けた(笑))を授けた後レキを残して灰羽達は解散してしまうがその後すぐに羽の成長が始まる。苦しみ家に帰りたいと言うラッカにレキは言う。「灰羽はこの街から出る事は出来ない。この世界のどこかにもしあなたの家族が居ても、今のあなたを見て、あなただと思わないと思う。あなたがあなたのいた世界を思い出せない様に、この世界の誰も、あなたの事を覚えていないの。ここはそういう世界」
この作品が放送された当時、閉じられた世界からの開放をテーマの一部に取り込んだ作品が多く発表された。GONZOの『LAST EXILE』しかり、BONESの『Wolf's Rain』や『ラーゼフォン』しかり。この作品も有る意味でそのテーマを作品の一部に盛り込んだ作品と言って良いのではないかという印象をこの第1話を観て感じる。そうした閉じられた世界への誕生でもレキはラッカに向かって言うのだ。「そしてようこそ、あたし達のオールドホームへ」この歓迎の言葉はとても温かく、そしてレキの思いやりを感じた主宰者であった。

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Posted: 土 - 7月 9, 2005 at 03:59 午後