『うる星やつら 2 〜 ビューティフル・ドリーマー 〜』


「いざ、現実へ帰還せん!!」

非常に個人的な好みなのだが、押井守監督の作品の中で主宰者はこの『うる星やつら 2 〜 ビューティフル・ドリーマー』が最高傑作だと思っている。良い意味で精神的なテーマを扱いながらそれを誰もが楽しめる作品に仕上げているのが好感度が高い。押井守監督作品『うる星やつら 2 〜 ビューティフル・ドリーマー 〜』のレビューをお送りする。何と言うかたまには難しい事を考えずに楽しめる作品をレビューしたくなったと言うのが本音なのだがたまにはいいかと言う感じである(^^;。
作品はあまりに有名で我々の世代で知らない方は居ないのではないかと思われるのだが、如何せん作品が発表されてから時間が経っているので、かいつまんでストーリを紹介する。あたる、ラムの二人を含め友引高校の学園祭の準備に追われているシーンから始まるのだが、実は夢邪鬼と言う妖怪(?)の力によって前夜祭前日がず〜っと続いていると言う設定である。だいたいもって学園祭や文化祭の時と言うのは日常の中の非日常でその事に誰も気がつかない。そして気がついたものから姿を消していく。やがて学園祭前日が毎日続いてる事に主要キャラクターが気がつくと、世界は激変して主人公のあたるの家を中心とした直径 2km の円盤が亀の上に乗っていると言う正にへんてこりんな世界へ変貌するのだが、主要メンバーが暮らすあたるの家だけライフラインが生きており、しかも近所のコンビニには食料が供給され続けると言う非常識極まりない世界となる。これは実はヒロインであるラムに惚れ込んだ夢邪鬼がラムの夢に自分の夢を乗せて構築した世界なのだが、念願かなってハーレムの主となったあたるがハーレムの中にラムが居ない事を理由に夢を食う伝説の妖精バクを呼ぶラッパを吹いた事によって彼らは現実へと回帰を果たす。

「いざ、現実へ帰還せん!!」

居心地の良い夢の世界から現実への回帰と言うテーマを押井守監督特有の演出と最後までテンポ感溢れる展開とストーリーで綴った非常に完成度の高い作品で、人の夢をかなえる夢邪鬼が自分の夢を欲しがったりラムが居ないと言う理由で現実回帰を決めるあたるの決断力等々後から考えて見ると様々な伏線が張ってあり、押井守監督の力量が遺憾なく発揮された名作と言ってよく、作品発表からこれだけの時間が経ってもそのテーマ性は今でも輝きを失っていないと言ってよい。もしまだ観た事が無い、と言う方には是非一度ご覧になる事をお勧めする。それにしても現実回帰の際の子供の姿のラムとの約束が果たされたかは定かではないが、その約束の言葉は中々に印象的である。

「責任とってね!」

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押井守監督作品『うる星やつら 2 〜 ビューティフル・ドリーマー 〜』 東宝

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Posted: 木 - 6月 8, 2006 at 09:08 午後