宮崎駿『ハウルの動く城』
新海誠監督の『雲のむこう、約束の場所』と偶然にも同じ日に封切られた宮崎駿監督の最新作ですが、『雲のむこう〜』があまりにもインパクトが強くて見る気にならず、本日やっと重い腰を上げて見て参りました。一言で言えば「いい作品でした」と言う言葉に尽きますね。
個人的に宮崎駿監督の作品は『カリオストロの城』からのファンなので、毎回封切られるたびに楽しみにしていたのだが、今回は新海誠監督の方に遙かに気持ちが行っていたせいもあって殆ど意識していなかった。実際新海監督の『雲のむこう〜』は予想通りを通り越してインパクトと言う点では予想を超えた作品に仕上がっていたために気持ちを切り替える事が出来ずに『ハウルの動く城』を見る気にならなかったのだが、ようやく本日重い腰を上げて作品を観に行った。全体の印象を一言で言えば「良くも悪くも優等生的作品」と言う印象が強かった。デジタル処理での演出も小慣れてきたし、ジブリ特有の表現も健在で見ていて非常に楽しめる作品に仕上がっている。
ヒロインのソフィーは親の代からの帽子屋を営む真面目な女性で、軍事パレード(お祭りかな?)がある日も他の女性達が着飾って出かけていく中、一人帽子の仕上げに専念していた。一段落したところで出かけたのだが途中軍人に絡まれ、危ういところを金髪の男性に助けられる。彼は魔法使いでソフィーと共に空を歩いて難を逃れ、ソフィーは無事に店まで帰ってくるのだが、そこへ"荒れ地の魔女"と呼ばれるまあ悪い魔女の来訪を受け、呪いをかけられてソフィーは老婆にされてしまう、と言う滑り出し。彼女は呪いをといてもらうべく荒野へと向かうのだがそこには一本のかかしが立っており、かかしの手引きで噂の魔法使いであり、街で自分を助けてくれたハウルの動く城へと導かれる、とまあそこからはアクション有りロマンス有りのてんこ盛りの作品で、あまり書いてしまうとこれからご覧になる方に失礼なので最後はソフィーとハウルは結ばれ、彼らの国で起こっていた戦争も終結してめでたしめでたし、となると言う事だけ書いておきたいと思う。
兎も角見ている間は文句無く楽しめる作品に仕上がっており、演出も文句のつけようのない出来である。強いて言うなら宮崎作品にではよくある事なのだが"詰め込みすぎ"の嫌いがあるが、その分スピード感は抜群の出来。ただ前作の『千と千尋の神隠し』までに見られたメッセージ性が薄くなり、映画館から帰る時に一緒に観た嫁さんと「こうだよね〜、こう言うところが面白かったよね」と言う会話が少なかった。その点だけが残念と言えば残念か。
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Posted: 月 - 12月
13, 2004 at 11:57 午後