アニメ『エリア88』最終回


たった12話、あの原作、どう纏めるかと思いましたが、監督、 Stuff の努力の勝利ですね。

『エリア88』、新谷かおる先生の代表作であり一世を風靡した空戦モノの代表作品のような作品だが、あまりにも長すぎた連載と、そのせいか「夢落ち」とも思える終わり方が腑に落ちぬところがあったが、今回は一人のカメラマンの目を通してエリア88と主人公風間真を描いた事でコンパクトでスピード感のある作品に仕上がったと思う。
原作はあまりにも有名なのでご存知の方も多いだろう。最後に主人公の風間真は撃墜されそうになりながらも帰還したが、記憶喪失となり、親友の神崎が裏切った事も、エリア88の事も覚えていない、と言うラストだった。それはそれで無難な終わり方だったと言えるのかも知れないが、何となく腑に落ちない感じだったのを今でも覚えている。しかし今回は一人の戦場カメラマン新庄真と言う冷静な人間の目を通す事でぐっと臨場感と緊迫感のある演出、そして風間が生きている事を新庄がヒロインの涼子に伝えるラストへと自然で、納得のいく終わり方になったと思う。勿論真が帰ってくると言うのが一番の Happy End なのだが、涼子は真が生きていると言う希望を得、そして真は大空を駆け、戦い続けると言う余韻を残す良い終わり方になったと思う。
実は第七話だけ主催者のミスで落としてしまって見ていないのだが、それでも十二分にその演出力を見る事が出来たと思う。また反対に12話と言う短い作品だったからこそ可能だったクオリティーだと思う。これは『ガンスリンガー・ガール』の時も感じた事だ。今後も安直に2クール26話とか、出来るだけ長く続けたいと言うの様な安直な演出ではなく、短くてもピリリとスパイスの利いた作品が増える事を願う。

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Posted: 水 - 3月 31, 2004 at 12:04 午後