宮野ともちか『ゆびさきミルクティー』第43話
「俺、学校辞めて働くよ」
自分の身の丈が、自分の成長が、自分の好きな人に追いつかない。そんな時の焦りは大きい。主宰者は女性の事は解らない。しかし自分が男性なだけに由紀の気持ちはよく解るつもりで居る。宮野ともちか先生の『ゆびさきミルクティー』第43話のレビューをお送りする。
ひだりのとても成長の早さに焦ったのだろう。水面は色々と考え込んでいるようだ。彼女は珍しく試験での順位を落としてしまう。「以前の君よりずっといい」と言われながらも複雑な心境らしい。しかし由紀の心境はもっと複雑だ。ひだりは自分をとうの昔に追い抜いている。その事が由紀を有る行動に駆り立てる。
「金も稼げない半人前のクセに」
未記が投げつけたこの言葉は男性にとっては最もきつい言葉だ。由紀は見納めにと水面に髪を下ろして欲しいと頼み、そして姉に向かって言うのだ。「俺、学校辞めて働くよ」自分が相手にとって重荷でしかないという感覚から逃げ出したいというのが由紀の本音だったのだろう。しかし由紀の姉である未記言葉は彼を踏みとどまらせる。「高校だけは卒業して」
主宰者が大学3年だった頃、主宰者の嫁さんは短大を卒業して既に社会人になっていた。オケをやりながら工学部の授業をこなしていた主宰者はバイトをする暇も無く、同じように「大学を辞めて…」と思ったものだ。結局の所その焦りが原因で嫁さんと一度別れる事になるのだが、由紀はこれからどんな道を歩んでいくのだろうか。『ゆびさきミルクティー』も佳境に入ってきたという事か。
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Posted: 金 - 7月 8, 2005 at 10:01 午後