ともち『満月(フルムーン)パニック!』
主宰者の年齢の人間には懐かしすぎるシチュエーションの作品です(^^)。
今回ご紹介する『満月(フルムーン)パニック!』で一応ともち先生の初期短編集である『ときめき新婚マニュアル』のレビューは終了となり、先生の出世作(と主宰者が思っている)『サクラサケ』のレビューに入る事になる。ともち先生の『ときめき新婚マニュアル』には残念ながら初出一覧が無い為どの作品がどういう順番で発表されたかは想像するしかないのだが、コミックスに添えられた先生の作品紹介と我々の世代には懐かしすぎるこのシチュエーションを見る限りではこの『満月パニック!』がこのコミックスに収められた作品の中では最も古いのではないかと想像する。
主人公の少年が試験勉強にいそしんでいたある日の事である。妙に犬の遠吠えが煩いのに耐えかねた少年が窓を開けてみると、異様な光景が目に飛び込んでいる。隣の屋敷の屋根の上に満月を背に人の形、頭はイヌ科の動物、しかもしっぽが生えた異形のモノが吠えているのである。隣の屋敷には電気は点いておらず、誰も住んでいないはず。少年は恐怖する。しかしこんな話を学校で友人に話しても信じてもらえるはずも無い。力なく帰ってきた少年の家には隣に越してきたと言う外国人らしい親子が引っ越しの挨拶に来ていた。父親は中々にいい男だし、娘もこれまた中々の美人である。しかし前日の晩の事もある。彼らが帰った後、少年はお隣さんに忍び込み、偶然娘の少女が入浴している所に出くわす(これは多分ファンサービス(笑))のだが、なんと耳は狼の耳、しかもしっぽが生えている。
かくして主人公の少年はお隣さんが狼男(女)の一家である事を知る事になり、少女は父親のいいつけもあり、少年の動向を見張る為に少年にべったり、転校生の美少女と仲良くしている(とクラスメイトから見える)少年はクラスの男子中から羨望の眼差しを向けられてどうしていいか解らないと言う笑える展開に突入する。上述の通り初出一覧が無い為何時頃発表された作品か定かではないのだが、猫耳娘が流行る前ではないかと想像する主宰者であるが、後々最長の連載となる『愛をあげよう』と言った作品に象徴される「家族」と言うくくりがここでも登場して少しだけともち先生の原点を見る思いのした主宰者であった。
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ともち『ときめき新婚マニュアル』
ISBN4-7962-4316
Copyrigt(C) TOMOCHI, 1995
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『満月パニック』を収録した『ときめき新婚マニュアル』は現在絶版となっております。ご希望の方は古書店等にお問い合わせ下さい。
上記のイメージ画はともち先生のご好意で掲載しております。ともち先生に深く感謝いたします。
Posted: 土
- 8月 13, 2005 at 04:32 午後