冬目景『イエスタディをうたって』第1話


「あたしにもお弁当、ちょーだいっ」

冬目景先生の作品を最初に読んだのは多分『僕らの変拍子』が最初だと記憶している。『ゼロ』は少々好みに合わなかったのでそのまま見過ごした格好で暫く忘れていたら偶然コンビニで買った BJ に掲載されていた『イエスタディをうたって』の第1話を読んで再度読み始めた。如何にも「お金がありません」とゴシック体で書かれた様な生活を送るリクオと底抜けに明るいハルの印象が強かった。冬目景先生の『イエスタディをうたって』第1話のレビューをお送りする。

「あたしにもお弁当、ちょーだいっ」

プータロウで金も無く、コンビニのバイトで何とか生活している主人公のリクオがコンビニで余った弁当をカラスに振る舞っている所で少女が声を掛ける。「おなかへってんのよー、カラスにあげたと思ってさあ」と言う人懐こい言葉よりも欄外にかかれた「お金無いしー」と言う言葉にほだされたか、少女にノリ弁をこっそり差し出したリクオに少女はリクオが何時コンビニでバイトをしているかを聞くとカラスのカンスケの紹介だけをして去ってしまう。バイトを終えて家に帰ってみれば大学を卒業したばかりだと言うのに同窓会の手紙。他の面々は恐らく殆どがきちんと就職してしまっている上にリクオにはもう一つ大きなコンプレックスがあった。森ノ目榀子、回想シーンからして恐らくリクオの親しい友人にして片思いの相手。大学時代の友人の誘いにもリクオはあまり気乗りしない様子だ。
カラスの飼い主である少女はリクオがバイトをしているのを見計らってかお弁当のお礼にやって来る。お礼の品がガラス玉とリクオがバイトをしているコンビニから万引きした化粧品と言うのはかなりユニークだ。狙っているのか、はたまた天然かは判然としないがインパクトは相当なものだろう。そして少女と入れ替わるように現れた回想シーンに登場した女性、森ノ目榀子。彼女の目的は…。

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冬目景『イエスタディをうたって』(1) 集英社 BJ コミックス

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Posted: 木 - 8月 18, 2005 at 05:40 午前