冬目景『イエスタディをうたって』第2話


「5年前の雪の日だった。初めて会った時の事…、本当に覚えてない?」

リクオのバイト先に現れた森ノ目榀子。彼女の言葉を聞く限り彼女はリクオの事を気にかけ、同窓会も彼に会う為に出た風にも聞こえる。そして同じようにリクオのバイト先に足しげく通うカラス少女のハル。人間人生の内で3度はもてる時期があるとは言うが、リクオは正に今その時期なのかもしれない。冬目景先生の『イエスタディをうたって』第2話のレビューをお送りする。

「半年ぶりに積もる話でもしようかなーなんて思ってたのにさ」

榀子の言葉から取れるニュアンスは榀子が(少なくとも)積極的にリクオに会う為に同窓会に出席した事を示唆しているように聞こえる。リクオのバイトが終わるまでファミレスで待ち、学生時代と同じように話す榀子は冬目景先生が描く女性らしいしんの強そうな意志を持った瞳の中々の美人で、リクオは大学時代から彼女には頭が上がらないらしい。一度は故郷の金沢に戻ったはずだが、東京で職を見つけて戻ってきた榀子は「また一緒に遊ぼーね」とこれまた積極的にリクオと会う口実を作っているように見える。一方カラス少女のハルもまた足しげくリクオのバイト先へと足を運ぶ。「あたしはリクオに会いたいから店に行ってるんだよ」少女のセリフは榀子の言葉よりも更に積極的だ。

「5年前の雪の日だった。初めて会った時の事…、本当に覚えてない?」

謎掛けの様な言葉、走り去る少女、そして全く少女の事を思い出せないリクオは混乱するばかりだ。『イエスタディをうたって』の第一巻は本当に久しぶりに引っ張り出したのと連載自体が不定期な事も手伝って結構新鮮に読む事が出来るのが幸いしている。しかし『ゆびさきミルクティー』の方はどうだろうか。兎も角話数の多い『イエスタディをうたって』からやっつけようと思っている主宰者であった(笑)。

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Posted: 金 - 8月 19, 2005 at 10:37 午前