冬目景『イエスタディをうたって』第7話
「先生…、あたしと勝負しない?」
リクオに対する榀子の煮え切らない態度、結果としてリクオのハルに対する態度も煮え切らない態度となり、行動派である我らがハルちゃんはついにハルが榀子に宣戦布告する事と相成った。冬目景先生の『イエスタディをうたって』第7話のレビューをお送りする。
「忘れると思うの?」
東京に戻ったのは兄貴を忘れたいからではないのか、と問う浪に対する榀子の答がこれである。死んだ人間と言うのはある意味最強だ。思い出はどんどん美化されて行くし、いやな部分はそぎ落とされて行く事が多いからだ。それに誰か他に好きな人が出来たとしても生きた生身の相手なら「忘れろ」と言うことも出来ようが死んでいてはそれも出来ない。一方リクオはバイト先で「男女間の友情は成立するか」と言う命題と向かい合っていたが、どうしても榀子の事を「お友達」に格下げする事が出来ない。当然だろう。主宰者は「男女間の友情は成立する」と思っているが、自分が一度異性として認識し、恋愛の対象となった瞬間からそれは不可能になると思っている。煮え切らないリクオ、煮え切らない榀子の態度にハル、浪のふたりがそれぞれ榀子、リクオに宣戦布告する事になる。
「先生…、あたしと勝負しない?」
サクラの木の下で(自分の同期生が卒業したからそれもあるだろうが)ビールを飲みながら榀子に対してハルが放った宣戦布告の言葉がこれである。一方の浪は兄の事をちらつかせてリクオをけん制にかかるがリクオも黙ってはいない。かくてリクオを中心とした変則四角関係が成立する事になるのだが、宣戦布告を受けたリクオ、そして榀子は突然の事で話が見えていない(笑)。ああ彼らの運命や如何に。
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Posted: 木 - 10月 20, 2005 at 06:17 午後