謎 〜二宮ひかる『ナイーヴ』第2話〜


「わからん…」

田崎がそう思うのも無理からぬ話だ。男女が事に至までには長〜い道のりが普通(をどう定義するかは甚だ難しい話だが)あるもので最初は軽いお茶などから始まり、ちょっとお酒が飲めるお店や食事に誘い、頃合いを見計らって

「たまたまごく偶然にモーテルの前でガス欠とか…、これまた偶然にリゾートホテルのレストランで腹が痛くなるとか…、極端なのがお好みなら日帰り不可能な所まで足を伸ばすとか…(中略)男と女の間には時にしらじらしい演技も必要なのだよ…」(Copyright(C)たがみよしひさ 『軽井沢シンドローム』)

等と言う作戦を一生懸命考えて男性側としては事に臨む訳だが、田崎と麻衣子の場合間がすっ飛んでいるので当然のごとくすっ飛ばした部分はクリアしていると思うのが人情と言うものだろう。『オトコとオンナの二宮ひかる』今週の後攻『積ん読解消連盟』より二宮ひかる先生の『ナイーヴ』第2話のレビューをお送りする。
ヒロインの麻衣子がこれまでどう言う男性遍歴を辿ってきたかは定かではないが、田崎からの2度目のお誘いが会った時点でそれを想定していなかった様だからあまり深入りした男女関係になった事は無いらしい。もしかしたら妻子持ちの男性ばかりが相手だったのかと思ってみたりもする。しかし田崎のほうは(少なくとも彼女が派遣出来ている間は)関係を継続する気で居る事は確かだ。

「オレたちは『カラダが合う!!」

主宰者は嫁さん以外と男女関係を結んだ事が無いので田崎のようにカラダが合う、合わないと言う判断は出来兼ねるのだが、上述のように(主宰者の中での常識では)事に至った以上は間の部分はクリアしていると思うだろうから、良く知らない人と食事は出来ないと言う麻衣子のセリフに

てめえはっ!!メシも食えんような相手と、セックスできるって言うんかい!!

と絶叫したくなったのも無理からぬ事だろう。この『ナイーヴ』と言う作品はヒロインである麻衣子のわからなさ加減が人気の一つの要素として重要な位置を占めていると思うし、二宮ひかる先生自身も意図的にそういうキャラクターとして設定を作っているとは思うのだが兎も角その思考回路がどうなっているのか、価値観がどうなっているのかさっぱり解らないと来ている(^^;。ここまで読者の裏をかいた二宮ひかる先生に脱帽と言う所か。

関連記事:
『淑女Books』:http://naive.seesaa.net/article/7938392.html

Previous | Next

Amazon.co.jp からの書籍のご購入は下記 Link からどうぞ !!



二宮ひかる『ナイーヴ』(1)白泉社ジェッツコミックス

コミックス『ナイーヴ』の書影画像は白泉社様のご厚意で掲載させて頂いています。

Posted: 火 - 10月 25, 2005 at 05:09 午後