宮野ともちか『エデュケーション』
少々欲張りすぎた感が(^^;。
考えてみれば確かに宮野ともちか先生の作品と言えば『ゆびさきミルクティー』から新作が無かったので、見出しの通り「待望の新作」と言う事になるだろう。遅くなってしまったが
YA
アイランドに宮野ともちか先生の『エデュケーション』が短編の新作として発表されたのでレビューをお送りする。
流動人口ばかりが増えて行く中で事実上人口の減っていると言う今日の都心では確かに廃校に追い込まれる学校が後を絶たない。そうした中で廃校寸前の小学校を舞台にしようと言う宮野ともちか先生の目の付け所は決して悪くない。ストーリーは舞台となる小学校に赴任してきた新任の教師戸田あすみと児童達の心の交流を描くものだ。最初赴任してきた新任の先生を半分は拒絶していた主人公の少年紺野が戸田あすみと心を通わせて行くと言うそのストーリーは上述の通り確かに目の付け所としては悪くない。
だが、この作品で一番気になったのは「誰と誰の人間関係を機軸にしているのか」と言うのが非常に解り辛い点で、主人公の少年が密かに思いを寄せる少女恵(めぐみ)との絡みも不完全だし、かといって戸田あすみ対児童達と言う感じも何となく不完全燃焼な感じがする。それに戸田あすみと先輩にあたる男性教員との関係を描こうと思えばそれも出来なくもない。宮野ともちか先生の作品は「少人数の閉じた人間関係」を描いた作品が多く、そうしたパターンを脱却しようとしたのか、はたまた様々な人間関係を一つの作品に詰め込む事でどんなパターンでも続編を描ける様にしようとしたのか定かではないが、もう少しアイデアを練り上げた上で掲載した方が良かったのではないかと思った主宰者であった。
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Next宮野ともちか先生の『エデュケーション』は
YA アイランド No.4,5
に掲載された前後編の短編作品です。興味の有る方は書店又は出版元にお問い合わせ頂けますようお願いいたします。
Posted: 火 - 11月 22, 2005 at 06:28 午後