佐原ミズ『雲のむこう、約束の場所』第2話
そうかあ、佐原先生そう来ましたかあ(^^;
少々ゴタゴタが続いたお陰でレビューが遅れた事をお詫びしたい。新海誠監督原作、佐原ミズ先生の『雲のむこう、約束の場所』第2話のレビューをお送りする。
前回のレビューで「大胆なアレンジ」が加わっていると書いたが、今回も色々とアレンジ(それも全く予想していなかったようなもの)が加えられており、良い意味でかなりの小技を効かせてきている。ストーリーはもうあまりに有名なので今後とも佐原ミズ先生の気の利いたアレンジに焦点を当ててレビューしたいと思う。今回はタクヤを中心としたエピソードだが、やはり高校時代の研究室に入ってからのエピソードとなっている。
まず最初に書いておきたい事だが、原作のアニメーションではその存在感を十二分に主張していた沢渡サユリだが、佐原ミズ先生の手によるコミックス版では非常に存在感が薄い(少なくとも主宰者はそう感じている)。NHK
で放送された「トップランナー」で(主宰者は
『メモリアルファンボックス』のほうでしか見ていないので未放送分かも知れないがその点は平にご容赦)沢渡サユリがあまりにも現実離れした少女として描かれた事を指摘された旨の発言があったが、その辺りを佐原ミズ先生が上手くアレンジを加えているのかも知れない。その代わりと言っては難だがマキさんがその存在感を十二分に発揮しており、女性としてはやはり共感出来るキャラだからではないかと思われる。タクヤが岡部の工場に一緒に行くかと誘うと嬉しそうに
「絶対行く」
と言う所までは男性でも描くと思うのだが、
「暇じゃないけど暇にするっ。会議も研究も君の為に放るんだからキャンセルなしねっ!(みんなに仕事押し付けなくちゃ
←
ここ手書き)」
とこの時点でタクヤに猛烈なアタックを掛けており、何だか見ていてほほ笑ましい。
今回のエピソードで最も大きなアレンジが加えられているのは原作では岡部宛てに病院で書いた手紙に該当すると思われるヒロキ宛ての手紙がサユリからタクヤに既に手渡されていた事、その手紙をタクヤが隠し持っている事、サユリが治療の為にいなくなる事を知っていながらヒロキに黙って居た事で、この辺りはストーリーの後半でかなり効いてきそうなアレンジだ。その辺りまで計算してのアレンジだと思うし、この事が後に再び二人でヴェラシーラを跳ばすタクヤの精神的な動機付けになる可能性は大きいと踏んでいる。この調子で行くと本当に原作とかなり違った雰囲気の作品に仕上がりそうだが、現在の所大きな違和感は無く今後の展開も期待出来そうだ。
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Posted: 水 - 2月 1, 2006 at 05:56 午前