佐原ミズ『雲のむこう、約束の場所』第3話
女性作家らしい展開になってきましたね。
原作となった新海誠監督の『雲のむこう、約束の場所』は勿論劇場版の作品であるからストーリーは背骨と最も重要なエピソードに絞って練り上げられ、制作されたものだと思っている。その点この佐原ミズ先生の手による『雲のむこう、約束の場所』は前作の『ほしのこえ』同様、完全に新海誠監督の手を離れた「同じ名前とバックグラウンドを持つ別の作品」となっており、素直に今後の展開に期待が持てそうである。新海誠監督原作・佐原ミズ先生の『雲のむこう、約束の場所』第3話のレビューをお送りする。
原作で省かれた部分の補完か、はたまた佐原ミズ先生独特のアレンジかは定かではないが、今回の第3話ではややはっきりしない感の有ったヒロキとタクヤの確執の原因が克明に描かれている。要はふたりがヒロインである沢渡サユリをめぐっての恋のライバルであり、ヒロインのサユリがヒロキに好意を持った(持っていた?)のがタクヤにとっては我慢がならなかった、と取れる描写が入って来ている。
「何があったか知らねーが、電話一本掛けて「すまんかった」って言ってこい」
と言う岡部の言葉にも電話をかけるのを躊躇する所を見ると何か相当な事を言ったかやったかしてしまったらしい。それはこれから明らかになるだろう。
また当然ながら劇場版では中学時代には全く関与してこなかった、ウィルタの存在やサユリの覚醒障害等の内容が早くも明らかになってきているし、単に物語の時系列を入れ替えただけのアレンジでは当然のように済まない展開になっているのは明らかで、良い意味で女性作家らしい展開になってきたと言えよう。今後どうなるかは佐原先生のみが知っているのだろうから、細かい詮索はしない事にするが、主宰者としては海自チャッカーをかっぱらってきた(失礼!)エピソードや劇場内で結構受けていた
「変形させたいから!」
と言う部分が軽く流されたのが少々残念な気がする(苦笑)。
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Posted: 水 - 3月 29, 2006 at 12:25 午前