二宮ひかる『はかないいちにち』First
Impression
はかない:「粗略である。みじめである。宇津保物語菊宴「やむごとなき人いと多く候ひ給ふなる宮なれば、この人の—・くて交らひ給はむもいかならむ」。源氏物語桐壺「桐壺の更衣のあらはに—・くもてなされしためしも」(広辞苑第五版より)
調べて見て初めて分ったのだがはかない、と言うのは元々は文語体で「はかなし」と書いて、所定の目標量の仕事が達成できなかったと言う意味だそうで、そういう意味ではたしかに所定の目標を達成できていないからこの作品の主人公君は「はかない」と言って差し支えないだろう。ついでに上述の通りの意味もあるので二重の意味で「はかない」といって差し支えなく、二宮ひかる先生には脱帽と言う感じである。二宮ひかる先生の『はかないいちにち』のレビューをお送りする。
「けっこうねえ…クセになるよぉ」
憧れの先輩のクセになると言ったのはとある癖が原因でパンツをはかないでいる事であるが、(とある癖をばらすと面白くも何ともないので気になる方は是非
OURs+
を読んで頂きたい(笑))この主人公君図らずも先輩の癖と同じ事をやってしまい、ズボンの下に下着無しと言う状態で一日を過ごす事となる。勿論主人公君の妄想スイッチは憧れの先輩の…を想像しっぱなしであるからひどい事になっているのは当然話である(笑)。その上折角憧れの先輩が
「それじゃ私が…」
と申し出てくれたにも関わらず役に立たない状態と言うのもいたって笑え…いやいやはかない事この上ない(爆)。誠にもって
「残念でした」
である。因に「はかない」には幾つか当てられる漢字が有るのだがその中に「儚い」というのがある。人偏に夢と書いて「はかない」と読む。人の夢のなんとはかない事かと思いながら笑わずにはいられない所が非常に情けない主人公君だが、最後に憧れの先輩にお近づきになった上にブルマを借りてご満悦であったから主人公君の言葉通り、
「しかしまあこれはこれで…」
なのかも知れないと思いながらも笑わずにいられない主宰者であった。
Previous
|
Next二宮ひかる先生の『はかないいちにち』は少年画報社
Young King OURs+ Vol.2
6月号に掲載された読み切り作品です。ご希望の方は出版元か古書店にお問い合わせ下さい。
Posted: 日 - 5月 7, 2006 at 01:46 午後