二宮ひかる『おもいで』第1話
First Impression
「わたしの一番古い記憶は…、幸福と恐怖が共にあるのです」
二宮ひかる先生の『ハネムーンサラダ』を初めて読んだ時にも何と言うか違和感を感じたものだが、この作品も先生が初めてのジャンルに挑戦したからか、妙な違和感があって戸惑ってしまった。待ちに待った『犬姫様』以来の二宮ひかる先生の新作連載であるが、主宰者が持った印象は「賛否両論別れるかも知れないな…」と言うもので、兎も角は今後の展開次第と現状では書きようが無い。メインマシンのトラブルでレビューが遅れた事をお詫び申し上げる。二宮ひかる先生の『おもいで』第1話の
First Impression
をお送りする。
「わたしの一番古い記憶は…、幸福と恐怖が共にあるのです」
と言うヒロインの少女の台詞で始まるこのお話はコックリさんあり、オカルト有り、輪廻転生有りとこれまで二宮ひかる先生が扱ってこなかったオカルトのテイストを前面に押し出している。二宮ひかる先生の描く女性は大概目に力があって強い意志を感じるキャラクターが多いのだが、今回のヒロインはいつの間にか行方不明になってしまった兄の記憶と体調を崩しがちな母親との生活とでおどおどした態度と何かに怯えるような眼差しを持っている。そんなヒロインの前に一人の少年が現れる。彼女のオーラを感じると言い、自分は消えてしまった少女の兄の生まれ変わりを名乗るその少年の描写は彼女の味方の様にも見えるし、彼女を(精神的に)食い尽くしてしまうのではないかとも思えてくる。
「会いに来たんだよ、理緒…」
本当だろうか。
極めて個人的な感想を言うと、男性よりも女性に受けそうな気がするのと、同時掲載されているこいずみまりせんせいの『トゥウィンクル☆トゥウィンクル』(こちらは主人公の青年の亡くなった姉が幽霊として登場する)と対を成している様にも思えるので両方読み比べて見ると面白いかも知れない。ただ、これまでの二宮ひかる先生のテイストと(少なくとも第1話は)大分違う印象を受ける。兄妹同士が関係する作品については二宮ひかる先生が『エンゲージ』を執筆するに当たり、「兄と妹」と言う関係よりも「姉と弟」、「兄と妹の関係を描くに当たって同い年(双子)がぎりぎりのライン」と言う様な趣旨の事を書いていた気がするし、その線はクリアしているのは確かなので、今後の展開に期待したいと思う。因に
YK OURs+
の次号発売日は9月だそうなので少し時間が空きそうである。刮目して待ちたい。
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Posted: 金 - 7月 21, 2006 at 09:08 午前