二宮ひかる『最低!』第1話


「オレ決めた!!オレは絶対!!三兎を追う!」

最初にこの作品の第1話を読んだ時には正直「はあ?」と思った。当時主催者は嫁さんと別れてたった一人の女性でさえもお付き合いできていなかった時期なので「こいつアホか?」と言うのが第一印象だった。二宮ひかる先生の『最低!』第1話のレビューを御送りする。
この作品の主人公、武内はソフトメーカーに勤める若手のサラリーマンで同じ職場に務めるヒロインの松井幹子を狙っているのだが、兎も角口説き方に節操がない。「まずは一発、とにかく一発、女はやっちゃうに限る!!」と言う事で、幹子の部屋まで押しかけるわ無理やり押し倒そうとするわで兎も角やる事が無茶苦茶である。当然の事ながら幹子から必死の抵抗の末グーで殴られ「最低!」とののしられる羽目となる。そんな武内にちょっとしたチャンス(?)が回ってくる。幹子に内緒で彼女の家に潜入した武内は幹子の妹に迫られ、課長と同じ課の白石さんとの不倫を目撃した事をきっかけに口止めの為に今度は白石さんから「なんでもする」と迫られる事に。事ここにいたって彼は誓うのだ。「一人だけなんてもったいない!オレは絶対三兎を追う!!」
二宮ひかる先生の作品のをレビューする際に主催者は再三にわたってこの『最低!』からを中期に分類する旨を書いているのだが、その理由がこの主人公のはちゃめちゃぶりである。いいか悪いかは兎も角そのキャラクターの個性たるや初期作品の比ではない。あまりの強烈さに武内に対する読者からの評判は正に最低だったそうで、その事がコミックスの作品紹介にも書いて有る。個人的に言うと女性とお付き合いすると言うのは兎も角精神的にも肉体的にも猛烈にエネルギーを使うし、金銭的な出費もバカにならない。男性の側が猛烈にいい男で女性が貢いでくれるようなら別だろうが、この主人公は間違えてもそういうタイプではない。「俺には土台真似できないねえ」と苦笑した主催者であった。

Previous | Next

Amazon.co.jp からの書籍のご購入は下記 Link からどうぞ !!



二宮ひかる『最低!』 白泉社ジェッツコミックス

上記の画像は白泉社殿の御厚意により掲載できました。ここに深く感謝いたします。

Posted: 火 - 12月 7, 2004 at 11:45 午後