佐原ミズ『ほしのこえ』第二話


身を切るような切なさ、そして長く尾を引く読後感…。第一話、第二話を見る限り佐原ミズ先生の起用は大正解だったと思います。

高校生になったノボルとタルシアンプロジェクトのメンバーに正式採用されたミカコ。二人の生活が日常と非日常と言う壁で仕切られていく中、思い出と携帯 Mail だけが二人を繋いでいる、そんな印象を受ける。新海誠原作・佐原ミズ先生の『ほしのこえ』第二話のレビューをお送りする。
ノボルは高校生となり、普通の剣道部員の新人として普通の生活を送っていた。その活動の内容も部活動を経験した方なら多少の心当たりがある内容だと思う。そんな中でノボルが思うのはミカコのお気に入りのヘアピンが練習中に壊れたのを直してやると請け負った見たものの、直らなかった、と言うエピソード。結局ノボルはよく似たヘアピンを買って誤魔化すのだが、その事はミカコには話していない。そんな頃ミカコはタルシアンプロジェクトの正式メンバーに抜擢されトレーサーと呼ばれる調査兼戦闘用のロボットのパイロットとなる。ミカコはひとり自室でそのヘアピンを見つめていた。あまりに奇麗に直ったそのヘアピンを友人に指摘され、新しいものをノボルが用意してくれていた事をミカコは気がついていた。ノボルはミカコにいつの頃からか地球に戻ってこれるのかを聞けなくなっていた。二人の思いは遠い距離を飛び越える事が出来るのに手に触れる事が出来ない切なさが良く表現されている。
先月号のアフタヌーンで新海監督と藤島康介先生の対談が掲載された。このサイトのコンセプト上、内容は殆ど読まなかったのだが、「少女漫画の『ほしのこえ』が読みたかった」と言う主旨の新海監督の発言がたまたま目に留まった。今回の佐原ミズ先生の作品を見ると成程と思える。男性が描いたならヘアピン一つでここまで切ない気分にさせるのは不可能だったろうから…。

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新海誠 DVD『ほしのこえ 〜 The Voice of distant star 〜』ComixWave

新海誠原作・佐原ミズ画『ほしのこえ』第二話は月刊アフタヌーン5月号(3/25発売)に掲載されています。今月号にはフィギュアのおまけもついているので早い段階での売り切れが予想されますのでご購入はお早めに。

上記のイメージ画は Amazon.co.jp アソシエイトプログラムの許諾の下に掲載しています。

Posted: 木 - 3月 25, 2004 at 11:58 午前