二宮ひかる『オトシゴロ』First
Impression
「娼婦になりたい」
この作品のエピソードのように「娼婦になりたい」と思う女性というのはどのくらい居るのだろう。一年の沈黙を破って飛び出した二宮ひかる先生の新作短編『オトシゴロ』はそんな娼婦志願の少女が主人公の作品である。
男性も女性も性行為に興味を持つ年頃と言うのは人それぞれだと思う。主宰者の通った高校の近くには当時で言うところのラブホテル、現在で言うところのブティックホテルが建っていたのだが、周りはネギ畑と多少の民家があるだけの所にこんな立派なホテル立てて採算が取れるのだろうか、と嫁さんと付き合い出すまで不思議に思っていたのだから意識をしたのはかなり遅いほうだと思う。反対に早い人は小学生で意識する人もいるからその辺は本当に人それぞれだろう。このエピソードのヒロインは娼婦どころか「無料ならいいじゃ〜ん」と思っているので正確には娼婦志願というよりは題名通りそういう事が気になるお年ごろなのだろう。そんな彼女のもとにある噂が飛び込んでくる。1人
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円で誰とでもする、と言う女性の噂である。図書館に行列ができると言うので行ってみるとなかなかの美人である。「あーゆー子が
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円なら…、私なんか金払わにゃいかんのでは?」彼女の心境は複雑である。
この売春の噂が立った少女も度胸が据わっている(それがいいか悪いかは兎も角)「やりたいだけのどこがいけないの?」と毅然として言ってのける。主人公もこの言葉にひどく共感する。ある女性から聞いた話だが最近の少女の貞操感と言うのは「好きな人でないと」と言う人と「誰でもいい」と言う両極端に別れるのではないか、と話していた。結局このエピソードでは
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円で売春すると噂される少女を心配する少年に主人公が恋をして速効で失恋すると言うオチがつくのだが、このヒロインは本当のところ「体を合わせる"好き合う相手"が欲しかった」のだと思っているのだが、皆さんはどう思われるだろうか。
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二宮ひかる先生の最新作『オトシゴロ』は週刊ビッグコミックスピリッツ2005年19号に掲載された短編作品です。本日発売ですので早めにお買い求めください。
Posted: 月 - 4月 11, 2005 at 03:12 午前